MUSEUM of STONE in TAIWAN | 2014

Location : Taiwan
Structure : Reinforced Concrete
Size : 1 basement and 2 stories

今回の計画は、特徴的な自然石が展示される博物館に併設された商業施設です。
人として、建築としても、静と動が共存する複合的な要素を持っていると考えています。この対照的な要素を調和させ、つなぎ合わせるものを自然界の光・水・緑とし、静として存在する建築には、敢えて石の塊を連想させる重たく表情のあるソリッドなものと考えています。この対照性を活かすことが施設としての魅力となり、自然に映し出される建物は季節や時間によって様々な表情を表してくれます。沢山の人が日常的に行き交う施設だからこそ、時間や場所によって同じ表情がないという変化が楽しめることも重要ではないかと考えました。利用者がお気に入りの場所を探すことが出来るように、施設に回遊性を持たせ、安全に散策が出来るような計画としています。
博物館内に展示される自然石は、日常的にも見ることが出来ない大きなものもあり、自然界の力や大きさを感じることができます。石が持つそれぞれの表情も豊かなものであり、都心の中でそれらを身近で感じ触れることは、大自然の中に生きることを意味するのではないでしょうか。無機質である石は、存在した場所に宿ったものであり、形成されたものであります。館内では、自然石を自然のひかりや影を与えて展示します。内外共通して、時間の変化で表情を変えることは、無機の要素を有機な物質に変換されるような生命力を感じる展示を、立体的なフレームの中に宿す提案としています。